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2024年1月18日付けで、防衛庁から百里基地における日米共同訓練の通知が出された。今回百里に来るのは、三沢の第35戦闘航空団のF-16Cである。2022年の11月以来の事となるが、12機と規模も大体前回と同じである。訓練期間は移動も含め1月29日から2月8日までの11日間で、三沢から160名程度の空軍兵士も移動してくるとの事。私は仕事の関係で2月2日(金)に百里に赴く事にした。当日は前日までの温かい天候から一転して、寒冷前線の影響で、曇り空の寒い1日であったが、エプロンに10機居たF-16Cの内、8機が午前中に飛行した。航空自衛隊は第7航空団第3飛行隊のF-2A/Bが午前中は6機、午後も6機程度訓練に参加したが、離陸の際両軍共にアフタバーナーを使わない"節約離陸"だったのが印象的であった。日米共同の移動訓練は今回で通算135回となるそうである。(2024年2月 記)
↑ 今回飛来した機体の中で、目玉の一つが、”BOB"が復活したWW-808。最初に見たのは、432d FWから35th FWに航空団が替って間もない頃だったので、1995年前後と記憶しているが、私のとっては約25年ぶりに見たBOB君であった。”8”に細工をして”B"に見せているのであるが、当時から14th FSの黄色のチップラインは変わらない。飛行時間10000時間を超え、どこまで更新するのだろうか・・・
↑ さて どん曇りの天気の中では、出来るだけ露光を確保する為に、シャッタースピードを下げて撮ることに。手振れ防止機能が付いている現代のカメラ機材では、ある程度ブレが補正できる。思い切って1/125で離陸を撮ろう!
↑ パイロットは、ヒスパニック系かな・・髭が良く似合う。機体の塗装は、あちこちが剥げ落ちているのが判る。
↑ 上の2機も長く三沢にいるシリアル1つ違いのベテラン機(92-3912&92-3913)である。翼下に付けている単距離空対空ミサイルは、13th FSの司令官指定機(92-3913)がAIM-9L。92-3912は、より新型のAIM-9Xとなっている。要は、どちらの在庫も使えるようになっているのだ。尾翼の前縁が部品交換の為か、一部黄色い14th FSの機体だったものを流用しているのが面白い。
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↑ 2年前の移動訓練と異なるのは、前回の訓練時は両翼にタンクを付けていたのに比較し、今回参加の機体は全てセンタータンク1本で飛行してた事で、F-2との異機種機動戦闘(DACT)を行う上で、機動力を重視したのではないかと想像している。
↑ これも三沢に30年近くいるベテランの機体であるが、F-16C ブロック50Pのシリアル92-3883から92-3887までの5機の内、92-3885を除く4機が、ロールアウト以後直接三沢に送られ、部隊を移動せずにずっと日本にいる。但し ↑の機体の一つ違いのWW-886(92-3886)は、2012年6月に事故で失われている。
↑ 黄色いチップラインの14th FSの機体は、BoB君とこのWW-894だけだったが、この機体お分かりのように尾翼の部品を交換入替いたのか、一部にハブブラック塗装らしきものを使っている。
↑ 2年前の百里での演習でも、飛来した機体は13th FS所属のものが多かったが、今回も8割が赤いチップラインの13th FS”ブラックパンサー”であった。WW-891は、三沢から余り出張ってこない機体の一つだが、このブロック50Pのシリアル92-3891~92-3895までの5機も、”MJ"テールレター時代から三沢基地いる30年来のベテラン機である。
↑ 朝8:30頃からエンジン音が聞こえ始め、先ず2機のF-1がタキシーした後、09:10に最初の2機(WW-893/WW-894)が、R/W03へ向かった。